会社名 | 株式会社 土屋鞄製造所 |
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所在地 | 〒123-0841 東京都足立区西新井7-15-5 |
代表 | 土屋成範 |
創業 | 1965年 |
資本金 | 7,000万円 |
事業内容 | オリジナルブランドでの皮革製品を中心としたランドセル、鞄・小物の企画・製作、及び販売。 |
おすすめポイント | 下町の職人たちが仕上げる本物のランドセル! |
足立区の西新井という、下町に本社を構える「土屋鞄」は、1965年に小さな工房でランドセルづくりを始めるところから、産声をあげました。「ランドセルは、子どもたちにとって、人生で最初の鞄。だからこそ本物を届けたい」という創業者の想いから、土屋鞄のランドセルは誕生しました。
創業時から現在まで、6年間の成長を支える丈夫さや、ずっと愛せるような品のある美しさを大切に、ひとつずつ人の手で土屋鞄はランドセルを作り上げています。ここでは、土屋鞄のランドセルについて、詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

背中に・心に・優しい記憶
土屋鞄では、ランドセルづくりにおいて、「記憶」を大切にしています。
温かい記憶
子どもの頃に何度も読んでもらった絵本と、書店で再会したときや、同じく子どもの頃に車の中でかかっていた曲が、ラジオから流れてきたときなど、ふとしたことで家族のぬくもりを思い出して、胸が温かくなったり、安心することがあるでしょう。
このように、幼い頃の幸せな記憶が蘇る「もの」や「こと」には、心を温める力があります。そしてランドセルは、そのひとつにもなり得るでしょう。
ランドセルも温かい記憶へ
家族が自分のために選んでくれた時間、そして、背中越しに「いってらっしゃい」「気をつけてね」とかかった声。ランドセルは、そのような家族からの愛情を受けた記憶とともに、子どもたちの心の中で、生き続けることができるでしょう。
そのため、ランドセルを作る時間も、家族で選ぶ時間も、そのランドセルを子どもたちが使う時間も、大切なものになるよう、土屋鞄では職人とスタッフそれぞれが自分たちの仕事を精一杯尽くし、6年間を支えるランドセルづくりに励んできました。

土屋鞄のランドセルができるまで
「下町で作られる革製品」と聞くだけで、品質の高さを感じてしまうのは、日本人の性分かもしれません。土屋鞄もまた、下町の工房であることを実感させるランドセルを作り上げています。
手から手へ・心ひとつに
デザインを手がけるひとや、素材の開発者、そして実際に作る職人たち…土屋鞄のランドセルは、たくさんの技術者の手を介して、完成されます。
職人とスタッフ、それぞれが「子どもたちへ高品質なランドセルを届けたい」という、同じ志を抱いて、手から手へ、手仕事のリレーを繋ぎ、最終的に子どもたちへバトンを届けてきました。
デザインする人
創業者は、ランドセルに「つくりに丈夫さを、佇まいに品格を。」という想いを持ち、それを土屋鞄の従業員は、守り抜いています。そのためには、美しさを大切にし、どんどん愛着の湧いてくる色や形を追求することが、必要不可欠でしょう。
それを担うのは、新しい色や機能を提案する、デザイナーたちです。上品な色合いを大切にしながら、使用感や耐久性、デザイン性へのこだわりなど、総合的に優れたランドセル作りに、ずっとこだわってきました。
納得のいくものができあがるよう、土屋鞄のデザイナーは、時間をかけてランドセルを作り上げています。
素材の開発者
毎日の負荷にも耐え抜ける丈夫さを持っていること、そして体が成長しても心地よく背負えるつくりであること…6年先のことも考え、何度も開発と試験を行うことが、技術開発者の役目でしょう。
土屋鞄の開発者は、革、芯材、金具など、ランドセルを形作るための要素のすべてに目を配って、着用試験や屈曲試験、耐光試験など、さまざまなテストを重ねています。
つくる人
裁断する人、パーツを貼り合わせる人、そしてミシンがけをする人…職人の手から手へ渡るその工程は300を超え、ようやく完成されます。さまざまな段階を経て完成されたランドセルは、手仕事リレーの賜物とも言えるでしょう。
ミリ単位の違いなど、わずかな妥協が、仕上がりに大きな影響を及ぼしてしまうランドセルづくりにおいて、土屋鞄では、それぞれの職人が「丈夫さと美しさ」を意識し、心をひとつにして工程の一つひとつと向き合っています。
細かな部分も含めた丈夫さへのこだわり
土屋鞄では、6年生を終える日まで、安心して背負い続けられるランドセルを作ることに、こだわってきました。それは細部にまで、ひと手間ひと手間を惜しみなく重ねています。
イチョウの葉の形の芯材
側面には、樹脂素材とスポンジを重ねた、強くしなやかな芯材があしらわれています。この芯材は、イチョウの葉のように形が幅広く、大きな力を受け止められる仕様になっており、キレイな箱型の状態を、6年間保ち続けることができるでしょう。
一針ずつ力を込めて
ランドセルは、背負ったり下ろしたりするため、肩ベルトは負担がかかりやすくなっています。そのため、土屋鞄では、肩ベルトの付け根部分を、手縫いでさらに補強を加えています。
厚い革と革の縫い合わせで、糸が緩んでしまわないよう、一針ずつ力を込めながら、グッと締めて縫っており、さらに糸には、毛羽立ち防止としてロウもつけているので、より耐性の強いランドセルへとなりました。
指革
「指革」というベルト通しは、擦り切れやすい部品であるため、革を折り返して二重にし、さらにその上からミシンがけし、強度をアップさせています。端を折り返すことにより、革の切れ目は隠れるので、見れば美しいデザインに仕上がっていることがわかるでしょう。
尾錠受け
肩ベルトのバックルとなる「尾錠」では、受けのパーツを施し、身体に直接当たらないよう工夫されています。パーツの裏面が見えることのないよう、二枚貼り合わせており、さらに貼り合わせた部分がめくれ上がってしまうのを防ぐために、縁にミシンをかけて丈夫に仕上げられています。
まずは「カタログ請求」をしてみよう!
職人が集う下町で営む土屋鞄では、職人ならではのこだわりをランドセルに注ぎ込んで、見た目も品質も優れたランドセルを作り上げていることがわかりました。
土屋鞄のランドセルに興味がある方は、ホームページにてカタログ請求を受け付けているので、そちらから資料を請求してラインナップをチェックしたうえで、購入するかどうか判断しましょう。
土屋鞄のランドセルは、自然の色から着想を得ており、美しく奥深い、凛とした色を採用しているので、カタログを見るのもきっと楽しくなるのではないでしょうか?
